うちの嫁は今までプッチンプリンのプッチンをやった経験がないという。にわかに信じがたい。
「もしそれが本当なら一回やってみ、カラメルは綺麗に食べられるし、ちょっと感動するから」と言ってみたけど、
「別にいい、興味ない」とそっけないうえに頑固。
ぼくはぼくで、その感動は経験済みだから、自分が食べるときにわざわざ嫁に見せる気にはならなかった。
そんなある日、時は訪れる。
今まで同じようにプッチンをやらずに食べていた娘が、プッチンの存在に気が付いて、やってみたいと言い出した。
機嫌の良かった嫁は「洗うお皿が増えるじゃん」とはならず、「手伝ってあげて」とぼくに振る。
「わあぁ!!」
「わあぁ!!」
あの言葉は本当だったのか?まったく同じリアクションをとった二人が可笑しくて、ちょっと感動してしまったよ。
2024 3 13