目指せ300up

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216 本の・少し

☆ 「嫌われた監督」鈴木忠平 P356

~ 相手はお前を嫌がっているのに、自分で自分を苦しめることはないんじゃないか ~

 2004年の落合ドラゴンズ1年目は現有戦力でペナントレースを戦ったことが話題になったし、その年の秋に選手を大量解雇したことも話題になった。
 これはぼくの勝手な想像だけど、その1年の間に落合監督は、選手一人一人に漏れることなく、プロで生き残るためのヒントを与えたいたのではないかと思う。
 その中で最も繊細な糸を自ら手繰りよせたのが小林正人投手。「必殺仕事人」のようなワンポイントでの起用の裏に、投球フォーム転向の過程に、これだけの物語があったとは。


⭐ 「確かに生きる」野口健 P4

~ 彼らが自らの命と引き換えにしてまで
  守ろうとした日本。
      これがその日本の姿なのかと ~

 登山家、野口健さんの著書。1973年生まれでぼくと同い年。
 映画「男たちの大和/YAMATO」を観て、戦場の中、死を目前にした若い水兵たちの葛藤に涙した野口さん。映画館を後にした渋谷の街には、水兵と同じ十代の若者たちの荒んだ姿。
 野口さんは熱い男だ。ぼくの今まで持っていた登山家のイメージは冷静な判断力に強靭な体力、熱さは禁物だと思っていた。しかし厳しい登山の極限で試されるのは、その人のハートの部分に他ならない。
 野口さんはその情熱をコントロールしながら山以外のことにも果敢に挑戦していく。そう、山以外がこの本のキーワード。

2023 8 15