目指せ300up

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201 本の・少し

 ⭐「老師と少年」南直哉 P12 

~ 考えてしまう人と、考えなくてもすむ人がいるだけだ。そして、考えなくてもすむ人が、世の中の仕組みをきめていく。その世の中で、考えてしまう人は迷い、遅れ、損をする ~

 この小説で語られているテーマは重く暗いです。でもそこには、決して素通りできない、惹き付けられる言葉がちりばめられている。
 厚い本ではないし、このテーマと向き合った読者には、ご褒美のような「最後の1ページ」が待っている。その描写を書いてしまうと、文字通り"ネタバレ"になってしまうし、そこだけ読んでも面白くないと思うので。

 ⭐「勝負強さ」井端弘和 P47

~ 僕の今の野球の原型、原点は、間違いなく、ここにある ~

 ぼくが今まで読んできた「嫌われた監督」、「証言落合博光」では、落合ドラゴンズで監督に見出だされた選手、監督の元で成長した選手の何人かがピックアップされていたけど、その中に井端選手の名前は無かった。
 たまたまこの本に出会って何となく理由が分かった。井端さんは元々 落合監督と考え方が似ていて、相性も良かったのではないか。だから、逆にドラマになりにくい。
 「考える野球」「苦労人」「野球以外」「野村克也さん」など、二人に共通するキーワードがちょこちょこ出てくる。
 そして井端選手の土台が築かれたという堀越高校時代。確かに堀越の名が甲子園で躍動した時代がありました。その強さの一端を、世代を井端さんが担っていた事実を、今回初めて知ることができた。

2023 6 29