証言 落合博光 宝島社
自分の興味のある本は、あっという間に読んでしまう。普段は睡魔と格闘しながら、一週間以上かけて読む分量を、1日で読んでしまった。
落合博光 著「采配」、鈴木忠平 著「嫌われた監督」と照らし合わせて読むとより楽しめる。
今回、一番印象に残ったのは、落合ドラゴンズ8年間に関わった人たちは、2度目の青春を過ごしたかのようにキラキラと輝いて見えたこと。
もちろん、実際はきれいごとばかりではないと思う。結果を残せなければバッサリと切られてしまう厳しさ。過酷な練習量。異常なほどの情報管理の徹底。
でも、そんな過去を振り返る当事者たちの証言からは、「あの頃は充実してたなぁ、野球を楽しんでやっていたなぁ」といった感情が滲み出ている。
ぼくがうらやましいと思ったのは、選手だけではなく、けっこう歳のいった(失礼)コーチ陣までそういう経験をしていたこと。
年齢は関係ない。役割は人それぞれ。いつだって問われているのはその人がどう挑むか。スケールは違えど、ぼくたちも落合イズムを継承する資格を持っている、なんて。
2022 3 28