目指せ300up

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133 本の・少し

        線だらけの本

・ 五木寛之大河の一滴
・ 岡本太郎「自分の中に毒を持て」
・ 京極夏彦「地獄の楽しみかた」

 長いあいだ「本は一回読んだらそれっきり」みたいな生活を続けてきたけど、ここ数年は「アンダーラインを入れながら、繰り返し読む本」をいくつか決めて、インプットに力をそそいでいる。
 人って忘れる生き物だなと、つくづく思う。ぼくだけ?歳のせい?
 上の3冊は3周目、4周目と先頭をひた走る3冊。面白いものでアンダーラインを引きたくなる箇所も、そのときの自分の状況や気分でずいぶん変わる。前のものはわざわざ消さないから、線だらけになった本は、それだけぼくの様々な琴線に触れたことになる。
 3冊に共通するテーマは「いまある価値観を疑ってみよう」。ところが、そのアプローチの仕方は三者三様。
 「肩の力を抜いていこう」と五木さんが優しく語りかけてくれれば、「自分をとことん貫け」と岡本さんが切り込んでくる。京極さんは「言葉の持つ危うさ」を追及することで、世の中の矛盾を紐解いてくれる。この視点のトライアングルが良い具合にぼくの頭を刺激し、ほぐしてくれる。
2022 12 8