「あっ、いいです」
「~カードはありますか?」
「本にカバーは掛けますか?」
「レジ袋は、いりますか?」
書籍を購入する際に聞かれる三点セット。その都度「あっ、いいです」と応えてしまう自分。特に「あっ、」の部分が恥ずかしい。
「いいです」ではちょっと意味が伝わりづらい気もするけれど、「ありません」とか「結構です」だと、何か勧誘を断っているような強気な感じがして、あまり使いたくない。
今、思いついたけど、喋らないでジェスチャーはどうだろう。軽くサッと手を挙げるとか。どれもしっくりこないな。
そんなことを考えていた矢先、嫁の買い物に付き合う機会があった。
レジの横でやりとりを聞いていると嫁の「あっ、いいです」の声が。なんだ、同じじゃん。
ホッとしているぼくの隣でやり取りは続く。
「あっ、いいです」「あっ、いいです」......
5回も言ったぞ!
買い物の後で嫁に聞いてみる。そんなに言ってた?とまったく自覚がないみたい。二人で検証してみた結果はこう。
某クロワッサンの専門店にて。
「クロワッサンはグラム販売なので
場合によっては個数が変わりますけど」
「~カードはありますか?」
「スタンプカードは作りますか?」
「レジ袋はいりますか?」
「すいません、(種類別の)紙袋が
ちょっと破れてしまったんですけど」
に対して奇跡の5回「あっ、いいです」でした。
2023 11 14