⭐ 「死は存在しない」 田坂広志 P194
~ フィールド仮説によれば
「死後」に何が起こるのか ~
「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」。世の中で起こる不思議な現象は、この仮説を用いることによって全て合理的な説明ができるという。ここまでは、その具体例が様々な形で示されてきた。
そしてこのページあたりを境に、「なぜ」から「では」に内容がシフトしていく予感。
本書のタイトル「死は存在しない」から、ぼくは漠然と慰めや励ましの本だと思っていた。ここに書かれている内容は、もっとスケールが大きい。
もし、死の解釈が180度変わるというなら。
「では」ぼくたちは老いや死の先をどういう心構えで迎えるべきなのか。面白くなってきた。
⭐ 「勝負強さ」 井端弘和 P185
~ 「僕、無理です」
って顔してますから(笑) ~
巻末に収録されている荒木雅博さんとの対談のひとこま。荒木さんが盗塁をするかしないか、井端さんだけが分かる表情の違いがあるらしい。真面目な印象がある二人のこういうやり取りは、思わずクスッとしてしまう。
それにしても二人揃って6年連続ゴールデン・グラブ賞。技術だけじゃないんだね。アライバコンビの二遊間は、二人の感性と相性で、緻密に築き上げてきた領域なんだと知ることができた。それだけに、守備のコンバートに関しては、二人の戸惑いは大きかった。
このあたりの経緯は鈴木忠平 著「嫌われた監督」に別の視点からの興味深い記述がある。プロの世界はこんなにも繊細で残酷なものなのか、と。
2023 9 20