#1 ラストエンペラー
#2 戦場のメリークリスマス
#3 YAMAZAKI 2002
#4 energy flow
#5 鉄道員
坂本龍一さんが亡くなられたと知り、いくつかの思い出が甦ってきた。
まだ小さな子どもだったから、映画の良さなど さっぱり分からなかったけど、「ラストエンペラー」の「ジャン・ジャジャジャジャン....」ってところだけは、ずっと頭の中で鳴っていた。もしかして、これが生まれて初めての脳内リピート現象だったかもしれない。
大人のピアノ教室に入った時には、先生から「戦メリ」の素晴らしさを熱弁され、初心者なのにいきなり「発表会の課題曲にしよう」という無茶振りまでされてしまった。猛特訓の末、震える手で何とか完奏を果たしたのは、良い思い出だ。
YAMAZAKI 2002を弾きたくて、楽器店で譜面を探しまくったことも、よく覚えている。
坂本さんはコメントの一つ一つにも、一筋縄では行かない魅力があった。
例えば、「energy flow」がインストゥルメンタルとしては空前の大ヒットを記録したのに、本人は「他にも もっと良い曲がいっぱいあるので聴いてください」と語っていた。洒落も入っていたのかもしれないが、ぼくはその言葉を重く厳粛に受け止めたものだ。
例えば、ラジオで坂本さんが奥さんのことを「矢野顕子は天才ですから」とサラッとおっしゃっていて、矢野さんのことをよく知らなかったぼくは「天才の教授が語る天才って、どんだけ~」と、ラジオの前でオロオロしてしまった。
ご本人が亡くなられても、数々の名曲はずっと輝きを失わない。ご冥福をお祈りします。
2023 4 3