農作業は「力と技」
この時期によく見るのが、畑のわきにダンプ 1 杯の堆肥を降ろして山にしてある光景。
そんな堆肥を、シャベルと一輪車だけで、せっせと畑に広げているおばあさんを見かけた。ぼくは、たまたまその道を車で往復する仕事だったので、通る度にその様子を眺めていた。
おばあさんの歳は70代、もしかすると80に近いかもしれない。腰がちょっと曲がっていたし、当然動きもそんなに機敏ではない。
しかし堆肥の山はあれよあれよという間に崩されていき、半日ちょっとで畑一面に撒き終わってしまった。
これにはさすがに驚いた。もしかしてぼくの見ていない間におじいさんが手伝ったのかもしれないけど、それでも凄い。一番体力がありそうな若者に同じことをやらせたってこうはいかないよ。
長年の経験による「力と技」の融合、だな。
翌日。
道を挟んで反対側の畑で、昨日のおばあさんが、昨日と同じように堆肥を撒いている姿を見る。
恐れ入りました。
2023 3 11