春を告げる
三寒四温。同じ冷たい空気でも、柔らかさを感じるようになった今日この頃。(一句詠めそう)
梅や河津桜は鮮やかでよく視界に入ってくるけど、もう少し目を凝らしてみる。
柑橘類は秋冬のものと比べて黄色が強いから、花に負けじと独自の色彩を放っている。
冬の寒さにうなだれていたタマネギも、気が付けばシャキッと整列して、みるみる玉を太らせる。
この時期は田んぼも急に忙しなくなる。田植えに間に合わせるよう、あちこちで競うようにトラクターを走らせて耕運作業。その後ろを鳥が群がり、餌になるミミズや虫をついばんでいる。
堆肥が売れるのもこの季節。今年は物価高の影響か、綺麗に袋詰めされた無人販売のものより、「ご自由にどうぞ」と書かれて野積みになっているものが人気みたい。
こちらもある意味で春の風物詩。公道には「仮免許運転中」の車がちらほら。
公園では「自転車デビュー」を目指して、特訓中の親子がちらほら。
ちらほら気取っている場合じゃない。ぼくも娘と「自転車の練習は暖かくなってからね」と約束していたんだ。
"春告げる 花見だ涙 鼻水だ"
2023 3 1