代替わり
朝起きると、家の前の電線に止まっている鳩が毎日欠かさず鳴いている。ふと気がついたのは、何十年もずっと一羽だけなので、どっかのタイミングで代替わりしたはずなのね。不思議。
高校生の頃、通学路の途中でかなり年老いた大型犬を飼っている運送屋があった。このまえ久しぶりにそこを通ったら同じ風貌の犬が。「あいつまだ生きていたんだ」と思ったけど、そんなわけない。代替わりした同じ犬種がまた年老いたということか。
夕方には、これまた大型の老犬を2頭、散歩させている人がいて、それがある日をさかいに1頭になった。不謹慎ながら、少しは散歩が楽になっただろうと思っていた数日後。おそらく同じ犬種のまだ若そうな犬が新たに加わって、2頭の散歩に戻っていた。「おおっ、代替わり」。
2022 9 16