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49 本の・少し

  「確かに生きる」 野口健 P105~118

 登山家の野口健さんの情熱がいっぱい詰まっている本。野口さんの人生は波乱万丈、本当の破天荒とはこの人のこと。
 ぼくが最も印象に残ったのは、元総理大臣 橋本龍太郎さんとのエピソード。
 野口さんと橋本さんは、どこか危なっかしい、ヒリヒリするような、それでいて芯の部分では信頼しあえる、そんな関係で成り立っている。
 ここでは山の先輩である橋本さんがエベレストに残してきたボンベを、野口さんが清掃登山によって持ち帰るところから話が始まる。
 首相という肩書きでしか見ていなかった橋本さんの人柄、人物像が迫力を伴って迫ってくる。不器用でパフォーマンスが苦手な橋本さんは、その言動が首相として不利に働いてしまうこともあった。それでも愚直に自分を貫く姿に心を動かされる。
 そして、その背中を見てきた野口さんもまた、自分の信念のもとに様々な活動を展開していく。
2022 1 25