目指せ300up

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37 ひとりごと

       せっかち家族
  
 ちょっとした勘違いは、水道の蛇口の栓を、回すタイプからレバーに交換してもらった時に起こった。
 交換前は水とお湯を使うのに蛇口が2つに別れていた。交換後はひとつのレバーで左右が「湯」「水」の切り替え、上下で「出」「止」という構造。
 冬になって嫁さんがお湯を使いたいのに出ないと言いだした。レバーを左に振ればお湯のはずなのにと。ところがこの解釈がそもそも間違っていた。つまりレバーの頭が左を指さないといけない。ということはレバーは右に振ることになる。動きは対角に、見た目は矢印をイメージすると分かりやすい。
 もうひとつ、勘違いに拍車をかけたのは、給湯器の電源を入れても、実際には水からお湯になるのにタイムラグがあること。頭では分かっていても、半分故障と決めつけていたせっかちな嫁は、どっちへ振っても水しか出ないと騒いでいたわけ。

 せっかちといえばぼくにも似たような経験がある。過去に車を買い替えた直後の出来事。
 信号待ちのあいだに右折をやめて直進しようとレバーを戻したのにウィンカーが切れない、咄嗟に左へ入れて戻したら今度は左が切れない。パニックに。
 分かってみればくだらない。古い車はレバーとウィンカーが同時に切れたのに、買い替えた車はウィンカーがワンテンポ遅れて切れる構造だった。時間にしてコンマ何秒が待てなかったという、これまたせっかちな話。