目指せ300up

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269 ひとりごと

       お酢の力

 お酢が嫌いだ。
 食べ物の好き嫌いは少ない方だと思うけど、セロリと並んで、酢の物を食べる時には気合いが必要。
 ある時から酢の物を食べるくらいなら、苦痛の時間を減らそうと、お酢の一気飲みを始めてみた。"良薬口に苦し"という昭和の発想が抜けないぼくは、巷で売られている、フルーティーで飲みやすい物ではなく、調理用の「元祖・酢」みたいなのを使用。
 最初は、苦痛の時間をもっと減らそうとお酢を薄めずに試してみたけど、喉を火傷したかのような別の苦痛を味わった。仕方なく薄めて「マズイー、もう一杯」の世界で頑張っている。
 そして最近、お酢を飲む機会は更に増えつつある。それは単純に「身体にいい」とは別の効能に気付いてしまったから。
 お酢には暴飲暴食をその場で帳消しにする力がある、と思われる。
 「ポテチまるまる一袋食べてしまった」
 「飲み過ぎた」
 などの場合、締めにお酢を飲んでおけば、その場で胃を洗浄してくれるような爽快感。ちょっとモグモグすれば口の中は歯磨きをしたかのようなさっぱり感。(注・個人差があります)
 
 お酢は嫌いですよ。でも頼りになります。クセになってます。

2024 4 20

268 ひとりごと

        白に水

 朝、早起きしても暖房を付ける必要がなくなった。春夏野菜の季節到来。

 今年、我が家の庭で先陣を切ったのはキュウリ2株とナス1株。これから週末ごとにミニトマト、ピーマン、ゴーヤ、マクワウリなどを予定している。
 去年から実施して威力を発揮しているのが、白い土のう袋と自作の水やり装置。

 うちの果菜は大きめの黒いバケツ型プランターでひと株ずつ栽培している。ある本に、黒は熱を吸収しやすいから、何か白いもので覆ったほうがよいと書かれていた。白い土のう袋で覆ってはみたものの、半信半疑も手伝って、日陰の時間が長い場所にあった小玉スイカだけは、黒いバケツのままで置いていた。
 気温が上がって真っ先に枯れてしまったのが、そのスイカ。拳大に育った丸裸の実が痛々しかった。確か去年のこのブログでは順調に育っていたところまでしか記していない。都合の悪いことだけ今さらのカミングアウト。
 今年はオセロゲームのようにあらゆる黒いものを白で覆ってやる。

 水やり装置は、ざっくり言ってしまうとペットボトルを逆さに設置して、数滴づつ時間をかけて水やりをする仕掛け。これも手間をかけて作っておきながら、効果には若干の疑問を持っていた。
 今回、何気なく目にして、驚いたことがある。
 水やりの際、ひとつの株の辺り一面に水道ホースのシャワーでたっぷり水をかけて、同時に装置からも水を垂してみた。夕方覗いてみると全体はカラッカラに乾いていたけど、装置の周辺だけは茶色に濡れていた。いくら時間をかけて水やりをするといっても、昼前には装置のほうも空になっていたはず。保湿の面で抜群の効果が実証された。
 これからは、むしろ水のやり過ぎに注意しなくてはいけない。
 ちなみにこれに似たような水やり装置。観葉植物用に市販されていたのを嫁がYouTubeで見かけたらしい。
 ちょっと嬉しい。

2024 4 16

267 ひとりごと

       公衆トイレ

 最近、役所広司さんの映画でもテーマになっていた公衆トイレ。それに比べたらずいぶんスケールの小さい、ひとりごと。

 公衆トイレで行われているいくつかの取り組みが、ぼくにはしっくりこない。
 例えば「いつもきれいに使って頂きありがとうございます」の表示。もう、何年前の話だろう?あれを最初に見た時は、斬新さと同時に違和感を覚えた。言葉は丁寧だけと「汚すんじゃなねえぞ」とプレッシャーをかけられているような圧を感じた。
 そして稀にある、表示と矛盾して汚れまくっている悲しいトイレ。センサーを使って本当に綺麗な時だけ「いつも....」と表示するのはどう?違和感払拭の前に、監視カメラの存在を疑われるのがオチかもしれない。

 一時期どこかで話題になった、的がついている男性の小便器。あれも短期間で飽きられてしまったのか、この田舎でお目にかかることはなかった。ネットで調べたところ、的のシールは通販でいっぱい売っているから、家庭用には向いているかもしれない。公衆では、的なんか狙わないで、そそくさと立ち去りたいもの。

 そして今朝、コンビニのトイレで「やっぱりぃ!!」と膝を打った出来事が。

 まず結論から言うと、ある日を堺に便座式のトイレは、小で流す水の量が増えたと思われる。環境対策の一環か、音への配慮か。
 ところがこれ、非常に紛らわしい。レバーの大を押したと勘違いしてしまうのだ。ぼくの場合、更に先を行って?!何回か繰り返しているうちに、押し間違えではなく、レバー表示の解釈が間違っていると思い込むようになった。だから、小を流す時は大の方へレバーを押せばいいのだと。
 おそらく ぼくのような人間が一定数いて、トイレの水の使用量が想定を越えて増えてしまったのでは...

 今日入ったコンビニのトイレには、レバーの上に更に手書きで「小はこちらへ押して下さい」と書いてあった。つまり、あなたの元の解釈で間違っていませんから、と。

2024 3 27

266 本の・少し

⭐「ぼっこちゃん」星 新一 P330

~「わたしが異常で、ほかの議員や公務員たちは、みな正気だとおっしゃるのですか」~

 星 新一さんのショートショート「なぞの青年」の中のセリフ。国の税金を使い込んでしまった青年。その使いみちが...
 作品発表当時も、主人公が精神異常で病院送りにされてしまうという、笑えないオチなのだけど、裏金問題に揺れる今読み返すと、深刻度はその比ではない。
 数年後、数十年後、この短編はどのような位置付けになっているだろうか。果たして

 「これは単なるブラックジョーク
             ですから」

 と、笑い飛ばせるか。

⭐「本日は、お日柄もよく」原田マハ P269

~「え?そりゃあ、なんたって『いってらっしゃい』だろ」~

 なぜ主人公が選挙戦に関わることになったのか。その経緯は小説に任せるとして、4月に3補選を控えている今、なんてタイムリーな展開なんだ。(自分の匙加減なだけだけど)
 辻立ちの際、朝の通行人に届く一言は「よろしくお願いします」より「いってらっしゃい」だろうと、声を張る。

 後れ(手遅れ)馳せながら、政治に関心を持つようになった ぼく。ネットを見渡せば、あらゆる政策論議に目を通すことができる。筋が通っていて、共感できる政策もたくさんあるのだけど、気になって仕方ないのが、論者の人たちの言葉遣い。批判や否定はあって然るべきだけど、どんなに意見が違っても、その人のことを貶めたり揶揄するのは、自分の印象を悪くするだけじゃないのか。ユーモアを履き違えている気もする。結果、素晴らしい政策が国民に届かない、響かないのでは、意味がないじゃん。

 (今読み返すとある党を想起させるとか、世襲議員はいかがなものか、とかあるけれど)選挙を控えていて忙しい関係者の方たちにこそ読んで欲しい一冊だと、生意気にも ぼくは思うのです。

2024 3 23

265 ひとりごと

    ありがとうナベアツさん

 5歳の娘が数字をなかなか覚えられなくて、悩んでいる。とりあえず、1~20まで数えられるようになりたいのだけど、毎回、17を飛ばして19を29と言ってしまう。
 訂正に訂正を重ねて一時期、5割ぐらいは間違えずに数えられるようになった。
 ところが、ここが子どもの不思議なところで、集中力の問題なのか、わざと間違えてふざけているのか、日を重ねるうちに「17、19症候群」がまた息を吹き返してきた。
 気が付けば、正解率は2割程度。このままでは再び17、19症候群に飲み込まれてしまう。本気で焦りだしたぼくは、ある作戦を思いつく。
 数字でふざけてると言えば世界のナベアツさん。さながら「15、16、ジュ~ナナ~、18、ジュ~キュ~、20」とやってみた。
 面白がってやるやる。辛うじて17、19に聞き取れるから、間違えて覚えるよりはまだ良いだろう。あとは「ふざけた17、19症候群」に陥らないように目を光らせるのみ。もう、次の手は思いつかないから。

 世界のナベアツさんって覚えてます? 3の付く数字と3の倍数でアホになるというあれです。好きだったなぁ。確か桂文枝さんに弟子入りして、今は落語家「桂三度」として高座に上がっているはず。きっと数ある文枝さんの「創作落語」を弟子の特権で披露していることでしょう。一度は生で見てみたい。「なまさんど」。サンドウィッチマンさんみたい。おあとがよろしいようで。

2024 3 19

264 ひとりごと

      プッチンプリン

 うちの嫁は今までプッチンプリンのプッチンをやった経験がないという。にわかに信じがたい。
 「もしそれが本当なら一回やってみ、カラメルは綺麗に食べられるし、ちょっと感動するから」と言ってみたけど、
 「別にいい、興味ない」とそっけないうえに頑固。
 ぼくはぼくで、その感動は経験済みだから、自分が食べるときにわざわざ嫁に見せる気にはならなかった。
 
 そんなある日、時は訪れる。
 今まで同じようにプッチンをやらずに食べていた娘が、プッチンの存在に気が付いて、やってみたいと言い出した。
 機嫌の良かった嫁は「洗うお皿が増えるじゃん」とはならず、「手伝ってあげて」とぼくに振る。

 「わあぁ!!」
 「わあぁ!!」

 あの言葉は本当だったのか?まったく同じリアクションをとった二人が可笑しくて、ちょっと感動してしまったよ。
 
2024 3 13

263 ひとりごと

        キャラ

 林家木久扇さんの笑点卒業の日が近づいてきた。「黄色のおばかキャラ」をぼくの人生よりも長い55年間演じてきたというのだからすごい。
 子供が きくちゃんを見たら「あの人本当にバカなんだなあ」と思うかもしれない。でも大人になれば「落語家が本当にバカなわけないじゃない」「あの絵を描ける人がバカなわけないじゃない」「あの談志さんに気に入られたんだからバカなわけないじゃない」という理屈になるはず。それなのに「もしかして本当におバカなの?」と引き込まれすにはいられない、筋金入りの「おばかキャラ」。

 笑点の落語家さんたちって見る側の年代によって好みが変わっていくのが面白い。子供ならリアクションの大きい たい平さんや宮治さんが分かりやすい。思春期になれば、ちょっと斜に構えた一之輔さんに惹かれたりする。いい歳のオヤジになれば、小遊三さんの下ネタや、好楽さんの哀愁ににんまりしたり。
 でもこれらのキャラも きくちゃんのように皆さん演じてるだけだから、多分。
 こんな分析ができるのも長寿番組だからこそ。

 きくちゃんがいなくなれば、ぼくの大好きな「ミネソタの卵売り」が聞けなくなる 寂しい。でもきっと次のメンバーも笑点の歴史をつないでいくべく、新しいキャラを確立していくことでしょう。
 ちなみに静岡出身のぼくは「かる~いキャラ」司会の昇太さん推し。

2024 3 9